主な移住先のまとめ
●フィリピン
フィリピンは日本からも近くて気候が温暖ということで人気があります。
いろいろな意味でも日本人にもお馴染みの国ですね。
英語が公用語で、フィリピンに移住するためには「特別居住退職者ビザ(SRRVisa)」と呼ばれているフィリピンの退職庁が発給する永住ビザが必要です。
また、外国人労働許可(AEP)AEPの取得によりフィリピンで働くことが可能です。
●インドネシア(バリ島)
バリ島への移住にはインドネシアのリタイアメントビザが必要です。
バリ島はいま、日本人にも大人気です。
物価は比較的安いですが、観光客の客引きがとても激しいので、このことについては心を引き締めておきましょう。
インドネシアのリタイアメントビザは、主に年金受給者である55歳以上の外国人を対象にしたインドネシアの長期滞在ビザのことです。
滞在許可は1年間。途中で出入国することももちろん可能です。
毎年、4回の延長が可能で、実質5年間の滞在が許され、その後、永住権も取得できます。
●オーストラリア
雄大な自然が豊かな国。
公用語は英語です。
難点は、物価がアジア圏などに比べるとかなり割高だということです。
一時オーストラリアドルの預金がはやりましたが、現在の金融危機の影響が大きく、いまはちょっと手が出しにくい状況です。
オーストラリアのリタイアメントビザ(退職者ビザ)は、長期滞在が許可されるビザです。
ヨーロッパやオセアニア(オーストラリア)諸国の条件はけっこう厳しく設定されていて、申請条件は「年齢」、「保有資産」、「不労収入」、「健康状態」が重視されます。
この中で保有資産は「87万豪ドル(約6960万円)以上(1豪ドル=80円で計算)」とかなり高めの設定となっているので、気軽に移住というわけにはいかないようです。
それでも人気の移住先となっていることから、けっこうリッチな日本人が多いということです。
●タイ
最近特に注目を浴びているのがタイです。
【税金0、年金が4倍に膨らむ優雅なロングステイ!
天災が無く年中暖かい! 暮らし全てをお世話!
50歳以上の年金年金受給者の半永住をタイ政府が奨励しています。】
こんな言葉があれば、思わず引き込まれてしまいますよね。
タイのリタイアメントビザは、50歳以上の人が対象で、銀行残高証明書等が必要となりますが、申請条件は比較的厳しくないようです。
ざっと主な移住先を見てきましたがいかがでしたか?
シニアの海外移住が注目されている昨今、多くの旅行会社がシニア向けのロングステイツアーや視察ツアーを実施しています。
しかし注意が必要なのは、高額で一般のパッケージツアーとほとんど内容が変わらないものもあるということです。
ひどいのになると、タイのロングステイを扱うという名目で、実態はNPO団体を名乗る偽募金団体! という詐欺集団も存在しています。
高額な手数料を要求するリタイアメントビザ斡旋のボランティア団体にも要注意です。
ツアー旅行を選ぶ時やサポートしてくれる組織を選ぶときは十分調査すると良いでしょう。
セカンドライフをどのようにして生きていくか……
繰り返し出てくる言葉ですが、
自分自身でよく考える。
パートナーがいる人は相手によく相談して、しっかりとプランを練る。
親族や友人でも、海外の様子に詳しい人がいたら、できるだけしっかり話しを聞く。
これらのことは非常に重要です。
気候や環境、文化、価値観が違うということは、予め覚悟しておくことです。
老後=セカンドライフについては、自分のやりたいこと、セカンドライフをどう生きるかについて何度も何度も考えてみましょう。